犬はなんで食べてはいけないのか。
こんばんは。
このタイトルで気を悪くさせてしまったらすみません。

ブラジルにいると、
日本人は犬を食べるの?
とたまに聞かれます。
日本にその文化はないよ。
と僕は答えます。
中国、韓国には犬を食べる文化がいまだに残っています。
近年はかなり反対運動が起こったりしているみたいですが、
犬肉祭りという祭りがあるほど、
犬食文化はまだあるんですね。
「犬を食べる」
この言葉を見てみなさんはどう思いますか?
きっと
あり得ない。
なんでそんなことをする人がいるの。
ひどい。
など怒りに近いような意見も出ると思います。
でも、
なぜ豚や鳥は食べていいのに犬を食べてはいけないのでしょう。
かわいいからでしょうか。
それとも
食用として育てられているか、
ペット用としてしか育てられているか、
の差でしょうか。
魚はどうですか。
魚を食べることは当たり前でかわいそうと
思わないけど、
犬を食べるのはなんでかわいそうなのでしょう。
豚や鳥はいいのになぜ犬はだめなのか?
僕は正直この質問にしっかりした答えが出せません。
それで
犬と人との歴史を調べてみました。
犬は歴史上、人間が初めて家畜として飼育した動物のようです。
なので始まりは食用だったみたいです。
そして狩りをする上で、
鼻が良く足も速い犬は狩猟の相棒になっていくわけです。
古代エジプトの神話には「アヌビス」という犬の姿をした神が出ており、
当時から犬が神聖なものと崇拝されていたようです。
こう聞くと
うん。なるほどな。
とも思うのですが、
なんかそれは自分の中でちゃんとした答えにはならなくて。
古代エジプトの神話で出てくるほど神聖なものだから
犬は食べてはいけないけど、鳥や豚は食べていいんだよ
では納得できないわけです。
東洋経済オンラインの記事に、
「韓国と中国の犬を食べる文化は悪なのか?」
という記事があります。
その中で、
ライターの村田らむさんは中国や韓国に行って、
実際に食べたり、取材をしたりしています。
記事を引用させていただくと
「 現在日本では、月に100万頭以上のブタが出荷されている。ニワトリはもっと多いだろう。ブタやニワトリと犬の命は何が違うのだろうか?
うなぎは養殖といわれているが、実際には野生の稚魚をとって育てている。
つまり野生動物だ。年々、稚魚の漁獲量は減少し、今年は前年の1%まで減っている。
もう絶滅寸前だと考える人も少なくない。それでも今年も土用の丑の日にはキャンペーンをしてうなぎを食べるのだろう。
そして数年後にうなぎは地球上から姿を消しているのかもしれない。
はたして犬肉を食べることと、うなぎを食べること、どちらが問題だろうか?
僕には正直、「犬肉を食べてはいけない理由」はわからない。」
以下、村田らむさんの記事
https://toyokeizai.net/articles/-/205720
犬はだめなのに、鳥や豚はなぜいいのか。
僕も村田らむさんのこの意見には賛成です。
じゃあもう勝手に食べればいいじゃないか。
って言われるかもしれませんが、
僕はただ素朴な疑問を解決したいだけなんです。
僕だって犬は食べたくない。
あり得ないと思っている。
でもなんで自分があり得ないと思っているかがわからない。
それが当たり前だと思ってる。
犬がかわいそう。なら鳥や豚だってかわいそうだ。
でも
そんなことを考えると、
生き物を食べることができなくなります。
この世の中、
命を食べずして生活していくのは難しい。
だから
犬はなぜ食べてはいけないのか。
という質問のはっきりした答えは出ないが、
どんな生き物、
豚でも鳥でも魚でも
命をいただくときには感謝をすること。
そんな犬はだめだけど、
豚や鳥を食べることは当たり前っていうのは、
よく考えたらおかしいことで。
同じ命を持った生き物だから。
日本には
「いただきます」
って食事前に言う素晴らしい文化があります。
ちなみにブラジルにはこのような決まった挨拶はありません。
当たり前じゃない。
そして「いただきます」をただの挨拶ではなくて、
生き物の命をいただく感謝の気持ちをもって
口に出していくべきだ。